常に学びつつ、人と関わり合いながら成長し、社会に貢献していきたい

2024.2.8

常に学びつつ、人と関わり合いながら成長し、社会に貢献していきたい 

 

20代の頃にアパレル業界から転身、営業職としてアデコ株式会社へ入社した永井 延子。結婚・出産を経てセールスコンプライアンス部に異動、法務関連の業務に携わってきました。2023年より日本人材派遣協会コンプライアンス部門の責任者も兼任中の永井が、仕事への思いと展望を語ります。

成長と貢献のチャンスだと迷わず手を挙げた、派遣協会との兼務

20代でアパレル業界の営業職とプレスを経験した後にアデコ株式会社へと中途入社した永井が配属されたのは営業職でした。人財サービスの営業は未経験ながら、「自分がどこまでやれるか試してみたい」という思いで努力を重ね、着実に実績を上げてきました。その後、結婚・出産を経て、復職のタイミングで大きな転機が訪れます。

永井

「育休から復職する際、『セールスコンプライアンス部で人員を募集しているけれど興味はある?』と聞かれ、思い切って飛び込んだのが、法務関連の業務に携わることになったきっかけです」


営業とはまったく違う分野であり、法律に関する専門知識も必須でしたが、5年間の営業職での経験を活かして貢献できると確信していたと振り返ります。
そんな永井の現在のポジションは、リーガル&コンプライアンス本部 コンプライアンス室長。さらに、2023年からは日本人材派遣協会(以下JASSA)のコンプライアンス事業部長を兼務しています。

永井

「アデコ株式会社では、労働者派遣・職業紹介・請負という根幹の事業に係る労働関係法令を中心とした法務と、派遣社員の就業に関する業務などを担当するコンプライアンス室の責任者をしています。
2023年4月から兼務を始めたJASSAは、労働者派遣事業の適正な運営及び健全な発展を図ることを目的とした団体組織で、820以上の会員企業から構成されています。
そのため、派遣業界を代表して行う仕事が多いですね。具体的な業務としては、業界の未来を考えた派遣法の在り方の検討や会員企業に向けての法改正に関する情報発信やトレーニングの提供などを行っています」


兼務をはじめてから半年ほどですが、単純に仕事量は倍になった、と笑って話す永井。それでも、派遣業界を代表する団体での、しかもコンプライアンス事業の責任者のポジションに誰か希望する人はいないかと社内で打診があった際、「これは自分が手を挙げるしかない」と思ったと言います。

永井

「派遣業界を代表する団体、しかもコンプライアンス事業に携われるということは、今まで自分がやってきた経験を絶対に活かすことができるし、よいチャンスだと思いましたね。自分のやってみたいと思うことを実現できるかは、自分の心の持ち方次第だと思います。そもそも、出向という働き方自体にも私は興味があり、経験してみたい気持ちもあったため、思い切って立候補しましたね」


また、一緒に業務に携わってきたコンプライアンス室のメンバーたちの存在も大きいと言います。

永井

「私を含めてコンプライアンス室には6名のメンバーがいますが、ほとんどが産休や育休取得経験者で、時間の使い方が上手な人ばかり。そうはいっても、子どもの急病や家族の介護などで急に仕事を休まないといけないこともあります。
そんなときも気負うことなく、メンバー同士が何かあったときはお互いさまなのだから、皆で支え合っていきたいと考えているので、チームとしてもよくまとまっています。
私が常にいなくても、安心して任せられる土壌が既にできている。だからこそ、私自身もこの大きなチャンスを逃したくないと思いました。アパレル業界から転職して以来、ずっとアデコで働いていますが、今の職場にいながら他の組織での仕事や経験ができるチャンスはそうそうありませんから」

 

異なる2つの組織を兼務することで、見えてくるものがある

JASSAの事務局は直接雇用のメンバーに加え、会員企業からの出向者、派遣社員など、さまざまなバッググラウンドを持つメンバー20名ほどで構成されています。組織としての規模の大きさの違いも働き方に大きく影響していると永井は語ります。

永井

「多くの会員企業からなるJASSAは団体としては大きいのですが、実際に業務に携わる組織の規模や人員数は弊社よりもずっと小さいのです。組織が小さいからこそ、メンバー一人ひとりが担当する業務は多岐にわたります。
たとえば、何かを作るときには、自分の専門業務だけでなくスタートからゴールまでいろんな人たちと一緒に進めていく。まさにスタートアップの組織にも近い感じで、とても新鮮です」