ビジネスリーダーのためのコンプライアンス講座

労働者派遣契約書の記載方法

Q 労働者派遣契約書記載にあたって注意すべきポイントを教えてください。A 契約書は労働者派遣法において記載項目が決まっており、記載内容とあわせて理解しておくことが大切です。チェックシートで確認しましょう。

チェックシートを確認

チェック項目はすべてにチェックがつきましたか? チェックがつかなかった箇所は、以下の解説と一覧表で確認しましょう。

特に注意すべきポイント

①「業務の内容」はできるだけ具体的に

業務の内容について、派遣先・派遣元・派遣スタッフの認識が異なると、トラブルに発展することがあります。特に、専門26業務については、その内容によって期間制限を受けると判断されるケースもあるため、注意が必要です。

②「修行する日時」を特定する

「派遣就業する日」は、具体的な曜日・日時を指定してください。派遣契約上で定められていない場合は、別途シフト表などを必ず派遣元へ通知し、派遣契約書とともに保管してください。また休日についても、同様に具体的な日付を明記する必要があります。

③「派遣先責任者」は、複数の事業所での兼任はできない

派遣先責任者は、事業所やその他就業場所ごとに選任する必要があります。たとえば、派遣スタッフが勤務するすべての事業所において、一律で本社の人事担当者を選任するといったことはできません。ただし、「指揮命令者」と「派遣先責任者」の兼任は認められます。

④「福利厚生」を定めた場合は具体的に

段派遣先は派遣スタッフに対して、従業員が通常利用している診療所や社員食堂の利用に関する便宜供与などに必要な措置を構じなければなりません。これら便宜供与については具体的な内容を記載する必要があります。

労働者派遣契約書の記載項目と記載時のポイント

VOL.24トピックス